「肥満と生活習慣病」
診療放射線技師：久野淳也
管理栄養士：宮島
 

　近年、世界的な傾向として肥満・肥満症の方が増加しており、その合併症について問題視されています。日本人を含むアジア系住民は、軽度の肥満傾向であっても、循環器疾患（心疾患、脳血管疾患）を引き起こす事が最近の研究などで判明してきています。この飽食の時代において全体に肥満傾向になってきていると言われ、動脈硬化による循環器病疾患が懸念されるところであります。
　一方欧米諸国では、治療が必要である肥満症に対して危機感が少なく、WHO（世界保健機構）においてもBMIが30 (ｋｇ/ｍ２)以上が肥満症であるとしています。IARC（国際がん研究機関：WHO内専門機関）は、肥満症増大はがん発症のリスク要因となっていると警告しています。又最近の研究報告では、食道、大腸、腎癌などのリスク要因である事が判ってきました。増加傾向である肥満症について、生活習慣病も含め見直しては如何でしょうか。

「糖尿病の薬物療法」
担当：薬剤師

糖尿病治療の基本は、食事療法、運動療法そして薬物療法となります。薬物療法は、経口治療薬と注射薬（インスリン）があります。経口薬には最近さまざまな種類があり、患者様の病状や血糖値などにより、適切な治療薬が処方されますので、決められた用法や服用量を守って飲み続けることが大切です。また、低血糖や脱水症状など副作用を起こす薬剤もありますので、そのような時は早めに受診する様に指導しています。

「今日からできるバランスの良い食事」
担当：管理栄養士　宮島

　本日のセミナーでは、初めに食事チェック表にて食生活の振り返りを行いました。次に、栄養バランスの良い食事をとるための工夫を説明し、練習問題で食事の組み合わせや量などを参加された皆さんと一緒に考えました。

　主食・主菜・副菜を揃えると栄養バランスの良い食事になります。これからも上手に食事を組み合わせ、美味しく・バランス良く食事をいただきたいものです。

「感染症には注意しましょう～ノロウイルスについて～」
担当：臨床検査技師

糖尿病の患者様は、感染症に感染した場合重症化しやすいため注意が必要です。そこで今回のセミナーでは、冬場において注意が必要なノロウイルスの話題をお話させて頂きました。皆さん熱心に聞いて頂き、大変光栄に思いました。