糖尿病セミナーブログ

2016年1月30日 土曜日

「肥満と生活習慣病」を開催しました

「肥満と生活習慣病」
診療放射線技師:久野淳也
管理栄養士:宮島

 

 近年、世界的な傾向として肥満・肥満症の方が増加しており、その合併症について問題視されています。日本人を含むアジア系住民は、軽度の肥満傾向であっても、循環器疾患(心疾患、脳血管疾患)を引き起こす事が最近の研究などで判明してきています。この飽食の時代において全体に肥満傾向になってきていると言われ、動脈硬化による循環器病疾患が懸念されるところであります。
 一方欧米諸国では、治療が必要である肥満症に対して危機感が少なく、WHO(世界保健機構)においてもBMIが30 (kg/m2)以上が肥満症であるとしています。IARC(国際がん研究機関:WHO内専門機関)は、肥満症増大はがん発症のリスク要因となっていると警告しています。又最近の研究報告では、食道、大腸、腎癌などのリスク要因である事が判ってきました。増加傾向である肥満症について、生活習慣病も含め見直しては如何でしょうか。

投稿者 やまねクリニック