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2018年2月1日 木曜日

第158回糖尿病教室「肥満と糖尿病」を開催しました。

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「肥満と糖尿病」
診療放射線技師 久野淳也

 本日の糖尿病教室は肥満症と糖尿病についてです。2016年国民健康・栄養調査(厚労省発表)によりますとBMI25以上の肥満者の割合は、男女比では男性に多くみられ、かつ中高年者に増加傾向が認められる結果となっています。原因として考えられるのは、食生活の欧米化や昨今の運動不足などによる生活習慣病発症が挙げられます。生活習慣病とは高血圧症・糖尿病・脂質異常症・肥満症などが挙げられますが、原因は過食(食べ過ぎ)と運動不足からくるメタボリック症候群と考えられます。肥満症について考えますと、通常は上腹部肥満(症)すなわち内臓脂肪型肥満が問題となります。
 そこで考えなければならないのは、肥満症と糖尿病発症の関係です。2型糖尿病発症には大きく分けて3つのタイプがあると言われています。1つめは、遺伝系要因(インスリン分泌低下型)から発症するタイプです。2つめはメタボリック症候群から生活習慣病を発症するタイプで、糖尿病発症はインスリン抵抗性が関係すると言われています。3つめは両者混合型です。
 メタボリックから生活習慣病への悪いサイクルを断ち切るには常日頃の生活習慣の是正、すなわち(一次)予防が大切となります。一次予防について考え、生活習慣を見直してみませんか。



 

投稿者 やまねクリニック