糖尿病セミナーブログ

2014年2月3日 月曜日

「肥満と生活習慣病」を開催しました

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「肥満と生活習慣病」   
担当:診療放射線技師 久野淳也


 本日の糖尿病教室は、肥満と生活習慣病と題して画像の立場より診療放射線技師の私から肥満における現状報告と最新情報を、管理栄養士から生活習慣病全体のお話をさせて頂きました。肥満症における現代社会の認識として、一部報道機関において肥満を助長する報道もありますが、肥満の中身をきちんと把握をする事が大切であります。内臓脂肪型肥満は生活習慣病から動脈硬化へ進展する事がありますが、皮下脂肪型肥満では基本的には脂肪を貯蔵し、消費が内臓脂肪より遅延するため動脈硬化所見とは無関係であります。また肥満を表すBMI(体格指数)のみでは、両者は区別が出来ません。メタボリック症候群の診断基準においても同様なことが言えます。近年肥満症には、隠れ肥満が問題となっております。隠れ肥満とはBMIは25未満ですが、内臓脂肪が臍部において100cm2以上の方です。一概に肥満症といえども、その概念を見直していかなければ危険が隠れている事をお話しさせて頂きました。
 もう一つの問題として、第3の脂肪蓄積として異所性脂肪蓄積があります。この異所性脂肪蓄積は脂肪肝が有名ですが、心臓や膵臓などにも蓄積する事が判っています。脂肪肝においても肝硬変や肝癌を発症する病気や、膵臓の間質へ脂肪が浸潤・蓄積した状態は動脈硬化所見との関連があると言われており、CTやエコーの画像をお見せしながら説明をさせて頂きました。今後も新しい情報を随時報告して行ければと思います。



 

投稿者 やまねクリニック